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京浜急行電鉄の歴史や駅を調べてみた

青物横丁駅は日本唯一の「横丁」駅。本当にあった青物市場

青物横丁駅はその名前の通り、青物を売ってる横丁があったみたいです。

この駅の近くには有名なお寺さんもあるためか、品川から特急を乗ったら最初に着く駅となってます。

京急の特急は私鉄の急行クラスですが、急行停車駅にしては品川から近すぎると思う・・・果たして寺だけが理由なのでしょうか。

この記事の内容

青物横丁駅の由来は、名前の通りだった。現存してるの?

青物横丁駅の由来は、名前の通りだった。現存してるの?

青物横丁駅は品川区南品川にある駅ですが・・・区内では真ん中くらいにあります。

旧東海道が近く、駅の付近には野菜市場があったそうです。

駅名の由来がそのまんま

青物横丁と言われるようになったのは、江戸時代の終わり頃。

農家さんが収穫した野菜を並べて市場を開いていたエリアが、この青物横丁あたりだったそうです。

実際にあった場所は旧東海道沿いらしく、昭和初期までは八百屋が何軒もあったそうな。

現在は青物横丁商店街として残ってますが、八百屋は無いみたい。

参考:青物横丁商店街

青物横丁駅

青物横丁駅

青物横丁駅は1904年5月8日に開業しました。

開業した時は「青物横町」となってたそうです。

現在の名称になった時期は分からないらしい。

参考:青物横丁駅

横町でも横丁でも意味は同じで
表通りから横に入った通りの事です。

情報からするに、横丁じゃない気がするけどね・・・

「町」と「丁」では区分領域が全然違ってて、町の中に丁があるって感覚ですね。

エリアが限定的だから横町から横丁に変えたのかも?

高架化工事は平成に

青物横丁駅は1989年~1991年に高架化工事が行われました。

この高架化工事は青物横丁駅から大森海岸駅までの範囲で施工してます。

新馬場駅平和島駅は既に高架化してました。

京急本線、当時の高架化状況

大森町駅から南は蒲田要塞の工事の時に高架化されてます。

高架駅となった青物横丁駅バリアフリー設備が設置されてて、その点はもう更新工事する事はありません。

ホームドアも設置されているため、青物横丁駅はフルスペックといっても良いでしょうな。

青物横丁駅に近い道路で整備を求められてた

青物横丁駅に近い道路で整備を求められてた

引用:国土地理院地図/編集:京急lib

青物横丁の駅前交差点にある歩道橋をバリアフリー化してほしい
という要望があるそうです。

品川区議会では近年でも議論されてましたが、どうも話が進んでいないみたい。

なんで要望されているのかというと・・・

  • 駅西側からの出入口は正面口しかない
  • 第一京浜を渡る横断歩道が全然ない
  • 歩道橋はあるけど階段だけ

ということで足腰が弱ってる人にとっては利用が苦しいのです。

そもそもが利用の限られるエリアではありますが、京急を選択したい人にとっちゃこの障壁は撤廃してほしいでしょうね。

大井町駅との差

青物横丁駅の1日平均乗降人員は30,748人(2022年)です。

この数値は京急内で13位の多さ。

参考:京急グループ会社要覧 2022-2023(PDF)

ですが、歩いて10分ちょいくらいにある大井町駅は3社の鉄道が乗り入れているので、利用者の数は圧倒的に多いです。

正確ではないけれど、11.35倍くらい多い。合計しますと。

なんせJR東、東急、りんかい線が通ってるんでね。他社乗り換えや通常利用も入って、どえらい数字になってると思われます。

ただ、降りる人がどっからやってくるんですか?って話もあるし。

京急には京急にしかないメリットもあるわけで、デカい駅が近くにあってもわりと利用されてるみたいですね。

青物横丁駅が最初の特急停車駅になっている理由は?駅周辺施設の影響か

青物横丁駅が最初の特急停車駅になっている理由は?駅周辺施設の影響か

大井町駅に人を取られ過ぎないように設定したのかもしれんし。
利用者をそこそこ見込める要因があるからなのか・・・

青物横丁駅の近くに何か有名なものでもあるんでしょうかね。

海雲寺

江戸三十三観音霊場と東海三十三観音霊場になってます。

1251年に創建された寺らしく、紅葉の名所としても有名です。あの歌川広重の浮世絵とかにもよく描かれているお寺です。

墓地には岩倉具視松平春嶽公、由利公正といった幕末~明治に活躍した人たちのお墓があります・・・が、一般拝観はできません。

何が有名なのかというと、春と秋の祭礼。

遠くからも人が多く訪れてるそうです。春は3月の終盤に。秋は11月の終盤にお祭りが行われてます。

千躰荒神せんたいこうじんが祀られていて、これが海雲寺の目玉。

台所の守護神として有名ですね。

品川寺

品川寺と書いて、「ほんせんじ」と読みます。

806年~810年ごろにできたらしい、品川区で最も古いお寺です。

こちらは大森海岸駅とか立会川駅でも紹介した、東海七福神の1つ毘沙門天が祀られてます。

正月にぜひお参りしてみてくださいな。

品川寺には樹齢600年のイチョウの木とか、国指定の重要美術品「大梵鐘」があります。

大梵鐘とは寺には欠かせない、でかい鐘ですな。

特別デカイとか、そういうのではないみたいで、1930年にスイスから返還されたものらしい。

江戸時代の慶応年間に謎の理由で海外に持ち出されたそうで、スイスのジュネーブで発見されたそうです。

参考:品川寺の大梵鐘

公立、私立の高等学校。大学院大学もあるよ

青物横丁駅の近くには東京都立八潮高等学校、品川エトワール女子高等学校があります。

都立八潮高等学校は合唱コンクールの強豪校でもあり、弓道部もかなり強いです。

参考:東京都立八潮高等学校

品川エトワールは女子高で、普通科でもあるけど5つのコースを選択して将来進みたい分野の勉強もできるカリキュラムになっとります。

まだ決まってない人、国際分野、デザイン系、園芸系やフードCo、アロマセラピスト。

保育士、幼稚園教諭を目指したい人は、候補の1つとして考えてみてはどうでっしゃろ。

参考:品川エトワール女子高等学校

東京都立産業技術大学院大学もあります。

りんかい線品川シーサイド駅からの方が近いですが、鮫洲よりはちょっと近いです。

東京都公立大学法人が設置運営する専門職大学院

こういう系列で別ジャンルは、法科大学院とか教職大学院です。

技術系専門職の高度な知識や技術を習得できるんで、学生も居ますが社会人の方がわずかに多いくらい。

まとめ:青物横丁で青物を安く買えなさそうだ

青物横丁で青物を安く買えなさそうだ

青物横丁駅はその名前の通り、昔は野菜が買える所でしたが、今は八百屋と呼べるような所は無いみたいです。

一応、青物横丁商店街として残ってます。

有名どころは海雲寺、品川寺です。

特急停車駅なんで、わりと行きやすいかと思います。

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