この記事を作る時、本当は国内線ターミナル駅だけにしようと思ったけど、国際線ターミナル駅のネタが無くなるので、一緒にしました。(笑)
京急の羽田空港駅(新しい方)は開港からかなり後でできました。
まぁまぁややこしい(?)歴史があります。
羽田空港第1・第2ターミナル駅の歴史。できるの遅すぎ
羽田空港第1・第2ターミナル駅は1998年11月18日に開業しました。
当時の駅名は「羽田空港駅」でした。
しかもまだ今よりも羽田空港の規模が小さくて、JAL側の第1ターミナルだけ。
※ANA側の第2ターミナルは準備段階なので出入口を設けてなかった
羽田空港が民間の空港として開業したのは1931年の事でした。
そっから67年、こんなにもアクセスの良い駅が無かったのです。
天空橋駅が羽田空港のアクセス駅だった
羽田空港駅ができるまでは、天空橋駅がアクセス駅(?)でした。
ですので、人によっては京急の駅がメチャクチャ不便だった頃を知ってると思います。
私は知りませんでした。
だいたいこの平成の初期くらいに、羽田空港の沖合展開も行われました。
引用:国土地理院地図
細かい事を言うと・・・
- 旧A滑走路を破壊して旧C滑走路を新A滑走路に
- 旧B滑走路を沖へ平行移動
この大規模事業の事もあって、京急の延伸計画や新駅計画は羽田空港の事情に合わせて動いてたようです。
2004年に第2ターミナルビルが完成した時に、ANA側の出入口を開放しました。
なぜ京急は羽田空港直結の駅を作らなかったのか
理由1は、1964年の東京五輪前に国から打診されたけど京急がそれどころじゃなくて蹴ったから。
理由2は、1972年から乗り入れ構想を検討したけど、国や東京都から蹴られたから。
ようは、俺ら(国や都)のメンツを潰した腹いせに「京急は空港に入る権利はない」と、しばらく突っぱねられたのが原因のようです。
京急が東京五輪の時点で乗り入れしなかったのは、本線の混雑を何とか解消する事を優先事項としたから。
※高度成長期で利用者が爆増した
参考:朝日新聞社-「羽田の時代来る」京急乗り入れ訴えたOB、思い格別
羽田空港第3ターミナル駅(新名称)の開業
2010年、羽田空港の国際線ターミナルの開業と共に、新駅が開業しました。
当時の駅名は「羽田空港国際線ターミナル駅」です。
この時、「羽田空港駅」を「羽田空港国内線ターミナル駅」に改称しました。
またもや駅名変更
2020年、羽田空港のターミナルビルが名称を変更したことで、京急も駅名を変更しました。
京急は駅名変更に慣れているので、こういう臨機応変さは凄いですね。
羽田空港国内線ターミナル駅は、羽田空港第1・第2ターミナル駅に。
羽田空港国際線ターミナル駅は、羽田空港第3ターミナル駅になりました。
羽田空港第1・第2ターミナル駅の先に引き上げ線を建設中
今、終着駅の先に引き上げ線を作ってる最中のようです。
完成予定は2030年となってて、引き上げ線の完成によって増便やダイヤ設定の柔軟な変更が可能になります。
今分かってる段階では、引き上げ線を2本(300m)を作る予定。
参考:京急「羽田空港引き上げ線」の詳細。2線300mを建設、2030年完成予定
「羽田」の名称由来。なぜここに飛行場ができた?
羽田という地名の由来は色々と説があって、定説はないようです。
- 羽田空港の付近にできた地形が鳥の羽のようだった
- 田に鳥の羽がいっぱい落ちていた
- 低湿地帯の、埴田から
場所に関しては、東京都心に比較的近くて平坦で広い所が良かったから。
そもそも東京飛行場(羽田空港の前身)ができる前、羽田エリアには飛行機関連の学校とか工場があったから。
という理由で、羽田に飛行場が設置される事になりました。
世界でトップクラス。羽田空港が世界から評価されてる理由
羽田空港第1・第2ターミナル駅とか、第3ターミナル駅を利用する人のほとんどは、空港を利用するためだと思います。
だけど羽田空港は飛行機に乗らんでも十分楽しめる施設です。
その辺を適当に紹介してゆきます。
もちろん制限区域外の所ですし、今から紹介しない所でも様々なお店があるんで、ぜひ行ってみてね。
羽田空港展望デッキ
飛行機好きなら絶対行く所。
JAL側は国際線ターミナルも見えるので、色んな国の飛行機が見えます。
ANA側は夜に行くのがオススメ。
ライトアップされていて、雰囲気が良いです。
羽田航空神社
第1ターミナルにある、空港の中にある神社です。
神社といってもただお祈りする場所があるだけで、お守りとかは羽田空港で買えません。
お守りは羽田空港とは全然違う所・・・新橋駅にある航空会館でゲットできます。
知ってる人が訪れる、ちょっと隠れスポット的な所。
パイロットも航空の安全を祈って手を合わせてるかも・・・
JALスカイミュージアム
羽田空港の国内線ターミナルとは違う所。
東京モノレールの"新"整備場前駅が最寄です。駅名に注意してください。
JALができた時から今に至るまでの歴史とか、CAの制服とか色んなものが見れます。
しかも格納庫の見学も可能。
そんな内容なのに無料で観れるんで、大人気です。
結構すぐ予約が埋まります。
隣には日本航空安全啓発センターがあって、1985年に発生した事故、123便(JA8119)の事故に関する品も見れます。
まとめ:羽田空港はイチ空港と思わないで。空港内に色々とあるで
羽田空港の各駅は今や超便利な所にありますが、かつてはクソ遠くて何も知らない人が降りた後で呆然とする・・・そんな話がありました。
羽田が100%返還されてから延伸できてなかった理由は、モノレールがあった事や、京急は空港線の延伸どころじゃなかったから。
なんしか京急本線の混雑がヤバくて、そっちを先に解消したかったみたい。
で、落ち着いてから延伸の計画を出したら、打診してた方が蹴るという始末。公務員がプライド持つなよなって思うわマジで。
空港といえば特別感のある所ですが、飛行機に乗らんでも楽しめる施設になっとるんで、たまには行ってみてはどうでしょうか。
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