引用:Google Map
京急の中では、ちょっと読みづらいなぁと思う駅です。
ワイは京急も好きなんで読み方を知ってますけど、まあ1発で読める人は全体でみると少ないかも。
今回は横須賀市の小さなエリア、逸見について紹介してゆきます。
逸見駅の歴史。名称の由来と駅スペックの増強
逸見駅は1930年4月1日に開業しました。
湘南電気鉄道が作った駅で、黄金町~浦賀間の開通の時に開業。
安針塚駅の方はゆうて山ん中(三浦丘陵によるもの)なので、駅を置いても利用者が多く見込めないと思った可能性があります。
逸見駅は今よりも小さかった
逸見駅は開業時、島式1面2線の駅でした。
1958年9月7日に待避設備付きの駅になりました。
島式2面4線ではなく、新幹線方式になってます。
新幹線方式は建設コストを抑えられるメリットはありますが、各停と急行の接続ができないデメリットがあります。
も1つあるとすれば、島式1面2線からの工事なんで、完成形までの工程を考えたら新幹線方式の方がラクだった・・・。これも理由でしょう。
なんで逸見駅に退避可能設備を付けたのか・・・考察してみると
という理由で、逸見に作られる事になった・・・?のかも。
駅名の由来「逸見」
引用:Google Map
駅名は地名の「逸見村」から取ってます。
この逸見村は珍しい所で
日本で唯一、他国籍の人が治めていた町だったのです。
江戸時代の初期ですが、ウィリアム・アダムスというイギリス人に旗本という身分と、逸見の250石の領地を与えたらしい。
アダムスはただの遭難者だったんですが、色んな学問を習得していたことから、徳川家康が外交顧問として重用しました。
その後、幕府に貢献してくれたご褒美に領地を与えたみたいです。
肝心の由来について
逸見の由来は、人名が有力とされてます。
1213年に記された書物に、逸見五郎・次郎・太郎の名前がありました。
逸見氏は、いわゆる和田合戦(泉親衡の乱)で戦死した武士でした。
その逸見氏の領地だった事から、逸見村と呼ばれてました。
※「へんみ」とも読む
内乱についてざっくり言うと、鎌倉3代目の源頼家派と、その時の政務責任者である北条義時派がぶつかったものです。
次、どっちが政権を取るかみたいな争いでした。
で、もう1つの説が地形。
両サイドと内陸側を三浦丘陵に囲まれた谷間にできた村です。
時には谷の奥の方まで潮が満ちていたらしい。
そっから逸見という地名になったんだとか。
「逸」には、隠れる・失われた・世に知られてない。といった意味があります。
どっちかというと、人名由来の方がまだ納得行く感じ。
なぜ?京急の方が安いのに、利用されない理由
引用:Google Map
両駅から横浜まで行くとすると
- 京急→403円
- JR東→571円
逗子、鎌倉、大船と遠回りするので高くなってます。
ですが、利用者数は横須賀駅の方が多いです。
※2019年1日平均乗車人員
この差は住居規模が原因かと思います。
特に横須賀駅の方は集合住宅が多く、特に目立つのは地上31階の高層マンション+横須賀市の支所です。
そら近い方の駅を選びますね。
あと駅前にあるバス停。横須賀駅前にはバスターミナルがあって、乗り場が5つ。系統は26あります。
JRで横須賀まで出て、そっから移動するルートとしては最適なのです。
逸見駅近くの聖地巡礼ポイント、観光スポット
引用:Google Map
浄土寺
逸見を統治していたウィリアム・アダムスがここに眠っているようです。
アダムスに興味ある人が、ちらほらと訪れてます。
ちなみにここの住職は「逸見さん」なので、逸見一族の関係?かもしれません。
坂本隧道
引用:Google Map
1919年に建設されたトンネルです。
元々は水道用でしたが、今では通行に利用されてます。そういう系統では横須賀市内、唯一のトンネルです。
車も通れますが、汐入側から逸見に向かう一方通行の道。
しかも狭いし、抜けた先の逸見側は急な下り坂になっているので、車で通る時は注意されたし。
ここは、アニメ「たまゆら~hitotose~」7話で使用されました。
このアニメの背景は他に汐入・横須賀中央エリアを使ったそうです。
ヴェルニー公園など
引用:Google Map
海の方には公園があります。
ヴェルニー記念館もあり、入館料は無料。
横須賀製鉄所の偉い人に就任して、日本の近代化の基礎を作ったのがヴェルニーさんです。
その功績と意義を伝える体験学習施設として、記念館ができました。
公園には戦艦陸奥の砲弾や砲身があったり、波止場衛門跡もあります。
この辺りは元々軍港でした。
そういうことで現在は海上自衛隊の施設もあり、イベントの時は海自の横須賀資料館に入れます。
鹿島神社
引用:Google Map
名前の通り、鹿島神宮と同じ神様が祀られてます。
勝利祈願、必勝祈願には欠かせないパワースポットです。
境内には日露戦争で戦没した、地域の方の慰霊碑もあります。
まとめ:逸見駅。初見で読めたらなかなかやりよる
引用:Google Map
神奈川県・京急においての難読駅名としてもたまに出題されてますね。
これで100%読めるようになったでしょう、多分。
逸見地区は横須賀市内ではありますが、ちょっと外れた場所なので逸見駅の辺りはそこまで騒がしい所ではありません。
静かに暮らしたいなら、まぁアリ。
ただ、坂が多いので年齢を重ねて動けなくなるまでには、移住した方が良いかも。
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