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京浜急行電鉄の歴史や駅を調べてみた

川崎大師駅は初詣の元祖である寺と、奇祭のある神社。京急はここから始まった

川崎大師駅は初詣の元祖である寺と、奇祭のある神社。京急はここから始まった

引用:Google Map

川崎大師駅京急の中でも1番最初にできた駅のうちの1つ

そして、京急の元祖「大師電気鉄道」が目的をもって鉄道を作った行き先です。

もちろん通称、川崎大師があるワケですが

そこが一体、どういう所なのか・・・

駅の歴史と一緒に紹介してゆきます。

この記事の内容
  • 川崎大師駅ができた理由と初詣の元祖
  • 通称、川崎大師はどんな寺院?
  • 川崎大師駅の近くには、もう1つ注目の寺社があった
東門前>>

川崎大師駅ができた理由と初詣の元祖

川崎大師駅ができた理由と初詣の元祖

引用:Google Map/J.h CHOIさん

川崎大師駅は1899年1月21日に開業しました。

最初の駅名は「大師駅」です。

当時は「大師電気鉄道」で、まだ京急ではありません。

単に川崎と大師さんを繋ぐ小さな鉄道なので、京浜急行のカケラもなし。

関東最古の電気鉄道駅

1899年当時はまだ電気鉄道が少なかったようです。

そんな時代に電鉄を作れたのは、設立者の立川裕次郎の力だけではなく・・・のちの東芝の創業者、藤岡市助の協力もありました。

こうして、日本の電気鉄道の先駆けとなりました。

立川がこの成功から出身地の岐阜県大垣あたりでイビデンを作ったり、養老鉄道を作ったのは後の話。

養老鉄道の話はこちら→養老鉄道養老線が近鉄から分離された理由は?

大師駅→川崎大師駅に変更

1925年11月に大師駅から川崎大師駅に改称しました。

理由はハッキリしてませんが

これが大きな理由かと思います。

あと、大師駅だけではどこの大師なのか分かりづらいのもあるでしょうね。

川崎大師駅から海の方に延伸

川崎大師駅から海の方に延伸

1944年6月1日に川崎大師駅から大師橋駅までが延伸開業しました。

この時は大東急時代といい、東急がトップで関東私鉄が全部傘下にあった時代です。

まぁ国難の時期でもあり、首都東京に近いこともあり、産業地区には力を入れないとやってられない事もあり、必要な延伸だったのでしょう。

同年10月には大師線の現在の終点、小島新田を突き抜け、入江崎駅まで開業。

翌1945年には桜本駅まで開業しました。

のちに小島新田~桜本は一部が川崎市電になったり、廃線になってます。

参詣プロモーション

川崎駅・・・といっても六郷橋~川崎大師ですが、川崎大師へのアクセス鉄道ができたので、大師電気鉄道は参詣プロモーションを行いました。

あの川崎大師に正月に参拝すると、良い年を迎えられるよ

この宣伝が、初詣の一般化に影響を与えたと言われてます。

それまでは大晦日から元日にかけて寺社に行く人は、今より多くなかったようです。

1月1日に限らず、毎月1日は地元の神社に参拝する習慣が江戸時代からありました。

海苔業者による恵方巻と同じように、閑散期に鉄道に乗ってもらうために作った習慣です。

通称、川崎大師はどんな寺院?

通称、川崎大師はどんな寺院?

引用:Google Map

大師電気鉄道の狙いはドンピシャで、メチャクチャ儲かりました。

そんなにも川崎大師とやらは人気のお寺さんのようです。

一体、どんな寺なんでしょうか・・・

真言宗系の寺院

通称、川崎大師

正式な名称は、金剛山 金乗院 平間寺です。

真言宗智山派の寺院で、ランクでいえばかなり上位の方で「大本山」に属します。

宗派内でのランクは

総本山>大本山>別格本山

という感じ。

同じ真言宗智山派大本山は他に

この2つがあります。どちらも関東を代表する寺院ですね。

ですが、成田山も高尾山も都心からはまぁまぁ遠い。

そういう事もあって、川崎大師がバズったのでしょう。

そんなワケあるか、と思うような御本尊エピソード

そんなワケあるか、と思うような御本尊エピソード

実質、島流しにあった平間兼乗ひらまかねのりは川崎にたどり着いて漁師をしてました。

ある年に夢に高僧が出てきて

海に放った像があるんだけど、それを今すぐ取って供養すれば、厄年を超えられるよ

んなワケあるかぃと思いながら?お告げに従って海に出て、網を引き揚げたら本当に仏像が入ってました。

それが川崎大師の御本尊、除弘法大師尊像です。

1128年、寺を建立。自分の名前である平間を取って、平間寺へいげんじとしました。

そして1134年、平間兼乗は無実の罪が晴れて、故郷に帰れたようです。

厄除けのお大師さま

皇室からも信仰の対象として拝まれていた事。

徳川11代、家斉公による厄除け祈願参拝もあって、江戸時代にはもう既に全国から広く知られる寺院でした。

参考:川崎大師について

厄除けに強く、都心に近いって事で、大人気のパワースポットなのです。

川崎大師駅の近くには、もう1つ注目の寺社があった

川崎大師駅の近くには、もう1つ注目の寺社があった

引用:Google Map

川崎大師駅といえば、川崎大師ですが

もう1つ注目されている寺社があります。

若宮八幡宮

一見、普通の神社のように思いますが海外の人も多くくるほど、有名な所です。

その理由が「かなまら祭り

この祭りはピンク色の巨大な男性器を模した神輿を担ぎます。

子宝飴も人気のようです。

若宮八幡宮がやってるワケではなく、境内の中の金山神社のお祭り。

どうしてこうなったのかというと

  • 金山神社の神様は鍛冶や鉱山の神
  • この神は、イザナミカグツチを産んだ時に発生した
  • 鍛冶に使うふいご運動が、男女の性交を連想させる
  • カナヤマとカナマラと読みが似ている事

ということで何故か鍛冶や鉱山の神は、性神としても信仰されてます。

マラ(魔羅)というのは、そもそも仏道修行の障害になるもの。
そこから俗称として、陰茎の事を指す。

鍛冶職人や金物を扱う商人もよく来ますが

子孫繁栄や安産祈願、最近は産婦人科の医療関係者や、性風俗産業の関係者もよく参拝しているそうです。

大師公園

大師公園

引用:Google Map

川崎大師よりもう1歩遠い所に大師公園があります。

公園、野球場(大・小)、テニスコート(3面)、ゲートボール場(2面?)、プール、庭園があり、利用できます。

プールは屋外の50mと児童用があるだけ。

ガチ練習には向きません。

まとめ:川崎大師だけじゃなく、金山神社も注目!(笑)

川崎大師だけじゃなく、金山神社も注目!(笑)

引用:Google Map

川崎大師駅は、その名前の通り川崎大師があります。

厄除けのお寺としてかなり有名で、大晦日から元日にかけて特に人が集中するようです。

また、金山神社もある意味有名で、東の金山神社・西の田縣神社と言われている奇祭も有名。

かまなら祭りは毎年4月に開催されてます。

気になる人は行ってみてね。

ちなみに逆のお祭りはあるのかというと、大懸神社で行われてます。こちらは愛知県犬山市です。

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