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京浜急行電鉄の歴史や駅を調べてみた

京急東神奈川駅・・・?そんな駅あったかな?と思ったら、仲木戸駅だった。何があったし

京急東神奈川駅・・・?そんな駅あったかな?と思ったら、仲木戸駅だった。何があったし

引用:Google Map

あれ?こんな駅名あったっけ?と思った京急東神奈川駅

どうやら近年に駅名が改称されたようです。

これも京急クオリティの1つ「駅名コロコロ変える会社」

この記事の内容
<<神奈川新町
京急本線
神奈川>>

京急東神奈川駅仲木戸駅だったのに何故こうなった

京急東神奈川駅、仲木戸駅だったのに何故こうなった

引用:Google Map/グッフォーさん

京急東神奈川駅は2020年までは仲木戸駅でした。(1915年から)

どうして100年以上続けていた駅名を変えたのか・・・

JR東の東神奈川駅に合わせた

この京急東神奈川駅は、JRの東神奈川駅とはすぐ近くです。

また、東神奈川駅JR横浜線の起点駅で、新幹線駅の新横浜駅へ行くには必ず通る駅。

そして横浜国際総合競技場(通称、日産スタジアム)へのアクセス路線でもあります。

だけど京急沿線民からすれば

どないして行ったらええねん

ま、横浜で乗り換えたら良いんだけど

京急東神奈川でも乗り換えできまっせ!と周知させたかったようです。

木戸駅だった

中木戸駅だった

引用:Google Map

京急東神奈川駅はもともと中木戸駅でした。

開業したのは1905年12月24日。

京急川崎~神奈川の開通日に開業しました。

ちなみに隣の神奈川新町駅はまだなし。

反対の神奈川駅との間には、反町駅がありました。今は廃止。

反町駅

引用:Google Map

この辺りにあったと思われます。

あまりにも駅間距離が短かった事が要因か、1930年に廃止となりました。

1915年、中木戸→仲木戸へ変更。

漢字の意味としては、ほぼ同じです。

仲の方が、より「何かの間」という意味だけとなります。

戦争でボロボロになったけど

1936年12月には仲木戸駅に待避設備が設置されました。

だけど、戦争の資材不足からか撤去。

さらには1945年5月29日の横浜大空襲で、駅舎とともに焼失しました。

1957年7月に、駅舎を復旧。

それからかなり経ち、2004年にデッキ直結の改札口ができました。

屋根はありませんが、JRの東神奈川駅との乗り換えがラクになりました。

2022年7月にはホームドアの使用が開始しました。

1905年12月24日木戸駅が開業
1915年仲木戸駅に解消
1936年12月退避設備を設置(戦時中に撤去)
1945年5月29日横浜大空襲の被害を受ける
1957年7月駅舎を復旧
2004年デッキ直結の改札口が使用開始
2020年3月14日京急東神奈川駅に改称
2022年7月2日ホームドアの使用が開始

京急東神奈川駅の元祖「中木戸」とは何?

京急東神奈川駅の元祖「中木戸」とは何?

引用:Google Map

中木戸と呼ばれる理由はあり、京急東神奈川あたりは東海道神奈川宿エリアでした。

その中でも特に将軍の宿泊施設があったのです。

中木戸とは、門のこと

京急東神奈川駅の近くには神奈川御殿と言う、将軍の宿泊施設がありました。

当然、そういう所なのでセキュリティは万全にしなければいけません。

現代のように分厚くて高い塀を金属で作る事はできないので、木製の門です。

その「木製の門」の事を木戸と言います。

「仲」は門の位置の事でしょう。

神奈川御殿はどこ?

現在、神奈川御殿がどこだったのか・・・その跡の何かがあるのか・・・

それはハッキリ分かってませんし、何もないようです。

推定だけど、慶雲寺の北東

神奈川御殿

引用:Google Map

JR線と京急本線の間にあったと言われてます。

範囲は分からん。

県名にもなった「神奈川」とは

京急東神奈川駅のあたりの住所は神奈川県横浜市神奈川区東神奈川です。

そう、この辺はその東ではありますが

「神奈川」の元祖なのです。

もともとは神奈川宿と言われてました。

由来は近くを流れていた、上無川です。

こいつが変化して、神奈川と呼ばれるようになりました。

東海道分間延絵図 神奈川宿部分

引用:Google Map

その解説文は駅の近くにあり、「東海道分間延絵図 神奈川宿部分」と検索すれば見つかります。

上無川は「神奈河」とも記載されていたようです。

参考:神奈川県

京急東神奈川近くの寺社、浦島太郎伝説もあった

京急東神奈川近くの寺社、浦島太郎伝説もあった

引用:Google Map

京急東神奈川駅のあたりは神奈川宿の一部だった事もあり、寺社がチラホラとあります。

そのうちの1つには浦島太郎伝説に関係するものも。

浦島観音堂

浦島観音堂

引用:Google Map/Ann Jayさん

さっきチラっと登場した慶運寺の敷地内にあります。

浦島太郎が竜宮城から戻る時、手渡されたものの1つ観世音像が、ここに安置されてます。

この話もよくある事で、時代と共に内容があれこれ変化しました。

大筋は変わってませんけどね。

元ネタは日本書紀万葉集にも記載があり、相当古い時代から書き継がれてきたみたいです。

成仏寺

成仏寺

引用:Google Map

観音堂の向いの寺です。

ここは日米和親条約が結ばれた時、外国人宣教師の宿舎となりました。

寺の一角には宿舎跡の碑があります。

横浜銀行アイスアリーナ (神奈川スケートリンク)

横浜銀行アイスアリーナ (神奈川スケートリンク)

引用:Google Map

一気に雰囲気を変えて、アイススケートリンクです。

年中利用できるリンクなので、あっつい真夏でも涼みに行くと良いでしょう。

ガチ勢も使う所らしいですが、一般滑走時間も確保されていて、気軽に利用できます。

神奈川県立神奈川総合高等学校

神奈川県立神奈川総合高等学校

引用:Google Map

京急東神奈川駅からはちょっと距離はあるけど、通学範囲内。

隣接の県立神奈川工業高等学校と設備を一部共有してます。

この学校は普通科だけど単位制。

生徒の自主性が高い学校なので、自ら進んで行動するタイプにはピッタリでしょう。

レベルはちょい高め。

神奈川宿 高札場跡

神奈川宿 高札場跡

引用:Google Map

今とは違って、放送設備もなく新聞を刷って配るなんて事もできなかった時代は

こういう高札にお知らせ事を書いて、周知してました。

ちなみにコレは復元されたものです。

まとめ:京急東神奈川駅は一見近代的に見えるけど史跡も結構あるよ

京急東神奈川駅は一見近代的に見えるけど史跡も結構あるよ

引用:Google Map

まぁどこでもそうですけど、保存されてるものとか碑ってのはあるもので

歴史を感じれるスポットもあります。

あと、京急クオリティとまで言えるかどうか微妙ですが

2回駅名が変わりました。

特に仲木戸から京急東神奈川への変更は思い切ったというか、わざわざよくやったね・・・と思います。

だって、全部変えないとアカンのよ?

どんだけお金かかると思ってんねん

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