京急library

京浜急行電鉄の歴史や駅を調べてみた

京急長沢駅の長沢にはその地の特徴が込められていた。あの大仏はなんじゃ

京急長沢駅の長沢にはその地の特徴が込められていた。あの大仏はなんじゃ

引用:Google Map

京急長沢は久里浜線の駅なんで、JR駅なんかあるワケが無いんですが・・・ここも頭に「京急」が付いてます。

長沢駅なんて全国アチコチにありそうな名称だし、京急の事だから社名を入れたんでしょ?って思いました。

実際のとこ、どうだったのか。

長沢の元ネタは何なのか、調べてみました。

この記事の内容
  • 京急長沢は他の長沢駅とどのくらい遅い?
  • 長沢の由来は何だ?土地由来という説あり
  • 京急長沢駅から行けるオススメの所

京急長沢駅の歴史。長沢は他にどんだけあるんじゃ

京急長沢駅の歴史。長沢は他にどんだけあるんじゃ

引用:Google Map/noboru mog

京急長沢駅久里浜線でも、久里浜駅より三崎口側にあるんで、まぁまぁ開業が遅いです。

といっても、もう開業から軽く50年は超えてますが・・・

京急長沢駅の開業

1966年3月27日に京浜長沢駅として開業しました。(津久井浜まで開通)

その後に、京急長沢駅に改称。

最初っから社名を入れているのは、すでに日本のあちこちに長沢駅があったからです。

京急の場合は地域名ではなく、社名を入れるパターンを必ず取ってますね。

名称住所開業年追記
長沢駅山形県1915年現役
名電長沢駅愛知県1926年現役
越後長沢駅新潟県1927年1985年廃止
長門長沢駅山口県1929年現役
長沢駅山梨県1930年1962年廃止

ということで区別のために最初は京浜と。

1987年に京急長沢駅になりました。

長浜とは何じゃい

地名「長沢」は、細長い形の地域だからと言われてます。

長浜とは何じゃい

引用元:国土地理院地図

国道134号線より1本内側の道路に沿って街が形成されてて、その範囲からあんま出てませんね。

細長い形状の街並みだった事から、長沢と付けられたそうです。

地形的に言えば、どっちかというと長"浜"ですけどね。

だけど、よーく見てみると長沢地区には1本の川があります。

長沢川

引用:Google Map

これは準用河川の長沢川。

一級河川二級河川には入らないけど、市町村が管理している川です。

見た目からでも分かるように、本当に小さな川。

ですので、この川も含めての長沢なんだと考えられます。

参考:横須賀市河川網図(PDF)

京急長沢駅の構造、これでいいのか

京急長沢駅は1面2線の高架駅です。

津久井浜方面は複線になってますが、YRP野比との間は単線になってます。

面白いのが、単線なのにトンネルの先まで安全側線が伸びていて、パっと見は逆走してるように見える事です。

長沢駅すぐのトンネル

引用:Google Map/M Inuさん

目の前がトンネルなんで、トンネルの壁にぶつけてでも止めるのはパワープレイ過ぎると思ったんでしょうか・・・

わざわざ2本穴をぶち抜いて、トンネルの先の茂みに外れて脱線できるようになってます。

ちなみに、京急長沢とYRP野比の間に複線できるだけの用地や準備は一切されてないようで
今後もほぼ複線化される事は無いでしょう。

駅前広場は結構広めに作られてますが、そこにバス停はありません。

そもそも近くに路線が無い。

長沢はちょっと住みづらいかも

静かで自然豊か。といえば良いように思う人も居ますが

悪く言えば田舎です。

駅を降りて周りを見たら、そんなに田舎ではないように思うけど

  • コンビニは駅前に2軒、海沿いに1軒
  • スーパーは駅前にAコープ
  • 小中学校はある

住宅規模に対して、商業施設が少ないです。

駅チカであれば比較的マシですが、駅から離れるとちょっと大変な所。

便利な所とも言えないけど、多少足を運べば何とかなるって感じのようです。

京急長沢駅の周りにある、観光スポット

京急長沢駅の周りにある、観光スポット

引用:Google Map

京急長沢駅は海に比較的近く、漁港や海岸遊歩道があります。

反対に山の方は三浦富士や武山があって、海と山が両方楽しめる場所です。

北下浦

北下浦

引用:Google Map

長沢の近くには北下浦漁港とか、北下浦遊歩道があります。

漁港といっても本当に小さな漁港で、第1種漁港という区分です。

第1種漁港は、地元の魚くらいしか捕らない所。
ちなみに三崎漁港は特定第3種。全国に13しかない、全国に船を出す漁港。その中でも特に重要な場所です。

ですので一般販売をしているようには見えません。

近くに「かね寿司」さんがあるので、そこに魚を卸してる可能性はあるかも?

海岸を野比方向へ行くと、北下浦海岸遊歩道があります。

海水浴場ではないんで、地元の人がまったりとしてたり、散歩してたり、ウォーキングをしてるそうです。

特に何かあるワケではないが、遊歩道の近くに記念館があります。

長岡半太郎記念館・若山牧水資料館

長岡半太郎記念館・若山牧水資料館

引用:Google Map

北下浦遊歩道の近くに長岡半太郎記念館・若山牧水資料館があります。

ここは物理学者の長岡博士の別荘跡地です。

そこに若山牧水という歌人の資料館も入ってます。

長岡博士の発見は、原子の構造に関するもので、それまで分からなかった原子の構造はこんな形じゃね?と発信しました。
※当時1900年頃

この時代は2説ありました。

原子の構造説

1911年にとある実験を行ってみたところ、ブドウパンモデルでは矛盾してしまう事が起こったため、長岡論が支持されるようになったそうです。

ノーベル賞は既にありましたが、選ばれる事はありませんでした。

三浦大仏

三浦大仏

引用:Google Map

ちょっと山の方を見ると、大仏があります。

この三浦大仏はお寺さんの管理下にありますが、霊園の中の施設なので、ホイホイ観光に行く所ではありません。

といっても、近くまで行く事はできるんで、時間と体力があればぜひ。

大仏近くからの眺めも良いです。

かなり勾配を上がっていくんで歩きでも大変ですが、車やバイクの方がより危険な勾配なんで、頑張って歩いてください。(笑)

観光地ではなく、霊園の中なので静かにね。

まとめ:京急長沢駅の周りは見た目だけ?

京急長沢駅の周りは見た目だけ?

引用:Google Map

京急長沢駅を降りたら、住宅団地と立派な駅前広場があります。

だけど、それは見た目だけ。

バス路線は無いし、商業施設は足りてないし、絶妙に不便です。

歩きもできて車の運転もできるなら何とかなる所ですけど、現役を引退した後はちょっと大変な地域だと思います。

X(Twitter)
アカウントを持ってる方はぜひフォローを。

Instagram
↑毎日20時頃に更新!主に近鉄車両を撮ってます。