京急library

京浜急行電鉄の歴史や駅を調べてみた

三崎口駅は三浦市の玄関駅。観光の場合は、こっからバスを。駅前開発も始まったぞ

三崎口駅はまるで本線の終着駅のような感じですが、支線・久里浜線の終着駅です。

かつては延伸するか、しないかみたいな話もあったのですが、それはどうなっとるのか・・・

駅近くの場所が開発される事にもなってます。

さてはて、これからどう変わっていくのでしょう。

この記事の内容
  • 三崎口駅はそもそも計画になかった?
  • 三崎の由来、特徴。駅チカエリア開発の概要
  • 三崎口駅の周りは観光スポット満載

三崎口駅はしゃーなしで出来た駅だった。本来の久里浜線とは

三崎口駅はしゃーなしで出来た駅だった。本来の久里浜線とは

三崎口駅は、今の風景を見たら特に何も不思議に思わない場所ですが
開業からしばらくは駅周りにほとんど何もない、ド田舎でした。

じゃぁ、なぜそんな所に駅を置いたのか・・・その理由は?

久里浜線、本来の姿は

久里浜線、本来の姿は

引用:国土地理院地図/編集:京急lib

京急久里浜線はそもそも三崎口で終わらず、その先・・・
油壷を経由して三浦港あたりまで伸ばす予定でした。

  • 三崎口駅の先には小網代の森があり、自然保護される事に
  • 三崎港付近の用地が確保できなかった

というわけで断念。

中途半端だけど、作る事ができた国道134号線までにして、駅を設置しました。

それが三崎口駅です。

開業したのは1975年4月26日でした。

ちなみにこの駅は京急で最南端。関東私鉄の最南端の駅でもあります。

油壷エリアがヒット

油壷という辺りは、ちょっと複雑な地形をしていて、ヨットなど船を泊めておくのにかなり良い所です。

景観も良いため、色んな宿泊施設ができたし、ヨット貸しの会社も入ったり

京急は「油壷マリンパーク」という水族館を建設しました。

だいぶと観光地として盛り上がってきた所で、再び延伸の話が浮上しました。

うん、良いんじゃない?

国交省も開業は適当であると答申第18号にて答えてましたが、環境保護団体は大反対。

しかも、三崎口駅のすぐ南のエリアの用地確保も難航しました。

結局2005年に京急は事業廃止の届出を国交省に提出。

久里浜線の延伸は、ほぼ無くなったと言っていいでしょう。

軽く調べましたが、「小網代の森」はそれこそ自然がそのまんま残っている森らしく、湿原も干潟もあって海がすぐ近くという立地的にも環境的にもとても貴重な所。

自然のまま残しておくべき所ですね。

三崎の由来

三浦市には三浦市三崎町と三浦市三崎という地名がそれぞれあります。

混乱するけど、この2つは別々。

広い意味で言うと、三浦市の中心部の周りの事を指すようです。

三浦市あたりに城を建てたのは、三浦氏。城の名前は三崎城でした。

ミ・崎の崎については、海に突き出た陸地の事なんで、ここは良しとして。

「三」って何のこっちゃ、と思う。

油壷の辺りに3つの突き出た崎があるんで、この事かもね。

なぜマグロ?三崎がマグロの町になった理由

漁場として有名なのはかなり古くからで、室町時代と言われてます。

船を一時的に置いておく場所としても良い場所にあるって事で、かなり港は発展しました。

だけど、冷凍技術が発達した事で、国外から安いマグロが入るようになって、衰退しました。

とはいえ、マグロで有名な街というブランドはあるわけで
それを目玉にして観光地化しました。

  • マグロが獲りやすい所として有名だった
  • 焼津に抜かれたり冷凍技術で衰退しかけ
  • 観光の目玉としてマグロを推した

ということ。

参考:全国漁港漁場協会

そいで京急は2017年に三崎口駅を「三崎マグロ駅」におふざけで期間限定で変えたんですが、それが好評だったようで延長しています。

三崎口駅の南、開発の内容

三戸プロジェクト(仮称)という名前で開発が進んでいます。

場所は三崎口駅の南、全く利用されてない土地を開発する事になりました。

神奈川県からの環境アセスメント審査結果が出ていて

アカンわけじゃないけど、影響について丁寧に説明せぇよ

と書いてありました。

参考:(仮称)三戸プロジェクトの概要

三戸プロジェクト

引用:(仮称)三戸プロジェクト環境影響予測評価実施計画書補足資料(PDF)

その時の補足資料に、こんな図がありました。

確定ではないと思いますが、ほぼ住居地区になりそうですね。

あとは学校と、商業地区が少々という感じ。

2025年2月時点での、この地域の航空写真ではもう開発の下準備をしてるみたいでした。

なんか一方で三浦市京急に対して延伸の要望書を出してましたが、多分京急はそこまでやらんでしょうね。

バスがあるんだから、我慢しろと。

三浦市がカネ出してくれるんか?ん?
と内心では思ってたかもね、多分。知らんけど。

参考:商工情報みうら2024・8月号(PDF)

三崎口駅は玄関口。その先で味わえる三浦市の魅力

三崎口駅は玄関口。その先で味わえる三浦市の魅力

三崎口駅はしゃーなしでそこまでになったため、駅周りは住宅くらいしかありません。

観光地へ行くには三崎口駅からバスを使って下さいな。

油壷・小網代の森

油壷は神奈川の景勝50選に選ばれている景勝地です。

その複雑な地形で、船の停泊所としては優秀な所。

特に油壷湾は波も風も届きづらくて、常に穏やかな海面です。

その穏やかな海面から、まるで油を流したように静かだから・・・という意味もありますが、一帯を支配してた三浦家の残党が海に投身して、湾が血に染まった見た目の事も指しているのだとか・・・

網代の森は先ほど紹介したように、自然がそのまんま残っている森林や湿地帯です。

1.6キロの散策ルートがあるんで、装備ガチガチにしなくても気軽に行けまっせ。

ソレイユの丘・アニマルヴィレッジ

三崎漁港とは反対方向ですが、三崎口駅からバスで行けます。

かなり広い公園で、動物園も併設している所。

都会では経験できない、新鮮な野菜の収穫や、パン作り、ピザ作り、キャンドル作りもできます。

動物園は、そない珍しい動物は居ませんが、色んな動物と触れ合えるんで子供の良い経験、教育になるでしょう。

三崎港・城ヶ島

三崎港といえばマグロですな。マグロ料理が好きな人は現地で食ってみてください。

アクティビティもあって、スタンドアップパドルボード(でかいサーフボードに立って、オールで漕ぐやつ)が体験できます。

城ヶ島には東西に灯台があって、恋する灯台とか言われてるんで、カップルで行ってみて。

島の南の方は自然光が少ないため、夜はメチャクチャキレイな星空が見えます。

島の名所「馬の背洞門うまのせどうもん」も立ち寄ってみてください。

まとめ:三崎口駅の周りは開発中。三浦市の観光拠点

三崎口駅の周りは開発中。三浦市の観光拠点

三崎口駅は計画通りにいけば、作られる事がなかった駅です。

現在では三浦市の代表駅でもあり、観光地へ行くための非常に重要な拠点となってます。

駅からバスに乗らんと行けませんが、結構色んな見どころがあるんで行ってみてくだせぇ。

駅の南は2025年時点では開発中・・・完成はだいぶ先の事になりそうですね。

X(Twitter)
アカウントを持ってる方はぜひフォローを。

Instagram
↑毎日20時頃に更新!主に近鉄車両を撮ってます。