鈴木町駅も大幅な駅名変更が行われた駅の1つです。
元々の名称が「味の素前」
この駅の場合は戦争時の攻撃対象から避けるためというよりは、またちょっと違う理由で変更されたそうです。
鈴木町駅は味の素と絶対に切れない深い関係があった
鈴木町駅の開業時は味の素前駅でした。
現在でも味の素株式会社の工場が目の前にあって、駅の北側(小島新田方面ホーム側)の出入口は、味の素関係者の専用口となってます。
鈴木町駅の開業
駅ができたのは1929年12月10日でした。
京急大師線は1889年にできているんで、開通から40年後に設置されてます。
こうして味の素前駅(現・鈴木町駅)が出来ました。
要望によってできたため、川崎大師駅との駅間隔とは関係なく設置されましたね。
※営業距離0.5kmは京急最短(>>京急の駅間距離を調べてみた。さすが東京都市圏の私鉄だ
反対側の港町駅も、最初は「コロムビア前」という駅名だった事からも、働き手の利便性のために設置された駅だったんで、あんま駅間距離は意識してないと思われます。
関連記事:港町駅の元祖はコロムビア前駅だった。なんやねんこれ。てか、変わり過ぎじゃ
味の素前駅から鈴木町駅に改称
変更の理由は

参考:電気車研究会発行「鉄道ピクトリアル」1998年7月臨時増刊号(通巻656号)129ページ
鈴木町という名称は、地名そのまんまです。
だけど、この鈴木町という名称が味の素が由来で
味の素の元祖である鈴木製薬所の創業者、鈴木三郎助にちなんで付けられました。
参考:かわさき区の宝物シート京浜急行大師線鈴木町駅(PDF)
味の素の本社は東京都中央区、東京駅の八重洲口の方にありますが
工場や研究所といった重要拠点が集約されとるのがここ、鈴木町です。
工場(事業所)は三重県四日市市と佐賀県佐賀市にもありますが、鈴木町がメイン。
鈴木町駅、最近の変化。今後の予定
鈴木町駅は2010年に老朽化してきた駅舎を更新。バリアフリー対策も行われました。
残るはホームドアの設置くらいで、鈴木町駅は2026年度までの設置が決まってます。
大師線は・・・他の駅の紹介ページでも言うとりますが、連続立体交差の工事が行われてます。
鈴木町駅も当初は駅の移転、地下化が予定されてましたが・・・この計画は中止に。
- 特に駅の移転や大規模な工事は行われない
- 鈴木町駅すぐ横の踏切は除却されない
- だけど、代替案が検討されている
って感じ。
まぁ、この踏切はそもそも需要が限定的なので、消えるかもしれませんな。
→味の素の敷地しかないし、車の経路は他にもあるから。
鈴木町駅といえば味の素。体験館や工場見学ができるぞ
鈴木町駅は位置的に川崎市の臨海工業地帯なんで、観光スポットがあるような所ではありません。
(隣は川崎大師駅だけど)
鈴木町の由来である味の素の工場があるんで、工場見学をしに行くくらいなもんです。
味の素グループうま味体験館
1階の展示スペースだけチラ見してもいいけど、やっぱ見学するのが良いでしょう。
予約は必須ですが、体験、試食ができるし、対象年齢層は幅広くてコースによるけど子供と一緒に回れます。
色々とあります。
費用無料なので、かなり人気。
詳細はこちら→味の素工場見学
鈴木町付近の道路整備状況
このように国道409号線は拡幅できるスペースが用意されてますが、まだ工事がされてないみたいです。
※2025/01/31にアップされていた409号線走破の動画でも未着工
片側2車線から片側3車線に増えると思うのですが・・・いつになるのやら。
また、首都高川崎線が延伸されて出入口も設置される予定ですが、こっちも未定。
鈴木町駅の住みやすさはいかに
鈴木町駅の近くには大型の商業施設があり、買い物にはほぼ困らん場所でしょう。
大師線は京急の支線ですけど、沿線には多くの会社があるし、ぶっちゃけて言えば大きな会社も結構あります。
川崎から乗り換えるとしても、平日朝の運行頻度はまぁまぁ高くて平日7時台に11本。
首都圏や横浜への通勤通学もわりとラクな場所です。
リスクポイントとしては水害系と液状化現象。
気になる人は、やめた方が良いと思います。
まとめ:鈴木町駅は味の素と一蓮托生
鈴木町駅は地元の(多分、味の素)要望によって作られた駅でした。
できた当初は味の素前駅だったし
諸事情で駅名が変更されても、新駅の名称「鈴木町」は創業者の鈴木氏にちなんで付けられた新地名です。
駅の北側は味の素の工場があって、利用者の8割くらいが味の素関係者らしい。
参考:鈴木町駅
鈴木町駅は味の素あっての駅ですな。
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