引用:Google Map
八景とは何ぞや。
そういう地名なのか、通称なのか。
駅の歴史、駅周辺の見どころも合わせて紹介してゆきます。
- 金沢八景駅の歴史。横浜シーサイドラインの接続おっそ
- 金沢八景の「八景」は何?今やすっかり消えた8つの景色だった
- 金沢八景から行ける名所。シーパラも良いけど平潟湾も見て
金沢八景駅の開業。本線と逗子線の分岐駅になった理由
引用:Google Map/りんパパさん
金沢八景駅は開通当初からありました。
駅名の変更もないみたいだし、駅の移転とかもなく、あまりデカい変化はありません。
金沢八景駅
金沢八景駅は1930年4月1日に開業しました。
この日は湘南電気鉄道が始まった日。
京急本線の日ノ出町駅~浦賀駅と、逗子線の逗子・葉山駅までを一斉開通・開業させました。
なかなか大変な事業で、京急(京浜電気鉄道)の協力もあって完成しました。
逗子線はなぜ八景分岐になった?
引用:Google Map
計画と位置関係によるものが要因だろうと考えられます。
という理由から八景からの分岐で決定したのでしょう。
逗子線は同日、1930年4月1日に逗子・葉山駅まで完成してます。
逗子・葉山駅というのはあんま正確ではありませんが・・・その辺の詳しい話はこちら→逗子・葉山駅の元祖は2つの駅だった。芸能人御用達の人気店がある観光地
2019年に大改造
横浜シーサイドラインが金沢八景駅のすぐ近くまで延伸し、色々と変化しました。
- 乗り換えルートの改善
- 改札口や駅前広場の整備
横浜シーサイドライン自体は1989年に開通していて、金沢八景駅のちょっと離れた所に駅がありました。
それから30年もかかったのは、駅前の用地確保が進まなかった事が理由らしい。
引用:Google Map
仮駅舎の場所はここ。
ようやっと話がまとまり、土地区画整理事業の計画が決定したのが2010年の事でした。
当初は金沢八景駅の真上に横浜シーサイドラインのホームを置く予定だったらしいが、他との兼ね合いで無しになりました。
横浜シーサイドライン
このシステムは専用軌道にゴムタイヤ式の車両を走らせるもの。
ですので、自動運転も可能です。
メリットは
- 自動運転が可能
- 建設費を抑えられる
- 高加速高減速が可能
- 曲線半径を小さくできる
- 急勾配路線の走行が可能
デメリットは
- 維持費がかかる
- 普通の鉄道との互換性がない
- 路面電車やBRTよりは建設費がかかる
駅名の金沢八景とは
引用:Google Map
金沢は地名で、横浜市金沢区と行政区の名称にもなってる地名ですね。
金沢は、砂鉄の産地が由来と言われてます。
この金沢区でも特に風景が良い所で、浮世絵師がいくつもの絵を残したのが金沢八景あたりでした。
といっても範囲は広く、六浦荘・金沢村なので金沢八景駅の周りに集中してるワケではありません。
八景の名の通り、8つの風景がありました。
江戸時代のだいぶ終盤(1850年頃)に、干拓によって失われました。
明治以降は都市開発などの埋め立てで、ほぼ消滅。
残っているのは、称名晩鐘(称名寺の鐘)と野島夕照(野島公園・夕照橋)だけです。
金沢八景駅から行ける名所。アニメの舞台にもなった神社やシーパラを紹介
引用:Google Map
金沢八景の八景の1つにもなっている瀬戸神社。
八景といえば八景島シーパラダイスですね。
その辺を紹介してゆきます。
瀬戸神社・琵琶島神社
引用:Google Map
海神が祀られてます。
地形上の理由で、干満時に潮の流れが激しくなるため、安全祈願に作ったそうです。
そこにプラスで鎌倉時代、源氏が戦勝祈願に作ったらしい。
わりと無事に残っているので、鎌倉時代から伝わる文化財が保存されてます。
瀬戸神社には様々なアジサイがあるんで、梅雨時がオススメ。
琵琶島神社は瀬戸神社との関係が深い神社。
開発される前は、もっとキレイな景色だったと思われます。
海に面しているんですが、まともに柵が無いので、落ちないよう注意してください。
琵琶島神社はアニメ「ぼっち・ざ・ろっく」第6話の背景に使用されました。
元祖の神社は琵琶湖に浮かぶ竹生島の弁財天です。
文教地区でもある金沢区
引用:Google Map
金沢八景の近くには横浜市立金沢高等学校と、横浜市立大学があります。
公立でも市立の方ですが、レベルはちょいと高め。
横浜市立大学の指定校推薦枠があります。
ほいでも市立大学への進学はそんなに多いワケではありません。
そこそこレベルがあるので、関東の難関私立を目指す人がわりと居ます。
ちょい南・・・侍従川を渡った先には関東学院大学や、横浜創学館高等学校もありまっせ。
八景島シーパラダイス
引用:Google Map
水族館やアトラクションがあります。
京急沿線民の定番のデートスポットですね。
水族館にはイワシがかなりの数、飼育されていて大郡泳が見れるかも。
他、水槽の中を通るエスカレーターとか様々な形の水槽があります。
海の公園
引用:国土地理院地図
ちょい広めの砂浜。これは人工的に作られたものです。
春は潮干狩り、夏はマリンスポーツを楽しむ人が集まってます。
潮干狩りは一応できるって感じらしく、場合によっては美味しくないと感じる時もあるとか・・・
アサリやマテ貝が取れるそうです。
BBQも可能・・・ただしトンビが飛んでいるようで、油断してると取られます。(笑)
今後の開発状況
引用:Google Map
2024年の今の所、特に駅や駅周辺が大きく変わる事はないようです。
住みやすさとしては、まぁまぁ。
ですが、首都直下型地震の時は場所によっては液状化現象を喰らう可能性があります。
横浜市ではありますが、かなり南の方なんで比較的静かな所です。
横浜中心部や横須賀中央まではちょっと距離がある、中途半端な所やけど・・・
家の角度や場所によっては、金沢まつりの花火大会が自宅から見えます。
まとめ:金沢八景の八景はもう見れない
引用:Google Map
金沢八景の八景とは、この辺り一帯で見れた8つの風景の事でした。
鎌倉時代くらいから認知されてたんですが、江戸時代~明治時代の土地開発でほとんど消えてしまいました。
八景駅の範囲ではないけど、八景島シーパラダイスはぜひ行ってみて。
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