引用:Google Map
今回は京急の駅間距離について、色々と調べてみました。
なぜにそんな駅間距離になったのか・・・も一緒に考察してゆきます。
京急で1番駅間距離が短いのは何メートル?
京急の中で1番短い駅間距離は500mでした。
しかも500mが3か所あります。
京急の最短駅間距離はここ
この3か所です。
しかも昔はさらに160mほど駅間距離が短かったらしい。
エリア的には南品川です。(鮫洲はちょい外れてる)
品川は東海道の宿でも江戸の玄関口として賑わっていた所。
駅間距離が短くても過剰にならんほどの人口密集地です。
神奈川新町~京急東神奈川は追加
引用:Google Map
神奈川新町駅があとから開業し、駅間距離500mとなりました。
神奈川新町駅には新町検車区がありますが、駅の開業からは38年後に設置されてます。
この付近はJR東・・・国鉄の駅があまり無く、京急が細かく駅を設置してシェアを獲得してる感じです。
元々あった子安・京急東神奈川にしても1.2キロの駅間なのでわりと普通。
ですので、神奈川新町あたりも古くから栄えてた所だったみたい。
鈴木町~川崎大師は要望されてできた
大師線は元々併用軌道(路面電車)でしたが、鉄道専用に切り替わる時に地元から駅の設置を要望されてました。
そして出来たのが今の鈴木町駅。
当初は「味の素前」として開業しました。
駅名の通り、鈴木町駅のすぐ近くには味の素株式会社の工場があります。
国内には他にも工場がありますが、川崎の工場が1番規模がデカく、研究施設もここ。
なんしか、味の素の最初の工場は川崎にあったのです。
- 川崎大師駅からだと、絶妙な距離感だった事
- 川崎区伊勢町・旭町あたりの人の利便性も考え
追加で駅が設置されたのでしょう。
駅間距離が1km未満も所、結構あった
京急は全体的に見ると駅間距離がちょい短めです。
それが以下の結果に出てて、1km未満の所がまぁまぁあります。
0.6km | 0.7km |
---|---|
東門前~大師橋 | 大鳥居~穴守稲荷 |
0.8km | 穴守稲荷~天空橋 |
港町~鈴木町 | 川崎大師~東門前 |
堀之内~新大津 | 大師橋~小島新田 |
新馬場~青山横丁 | 品川~北品川 |
鮫洲~立会川 | 北品川~新馬場 |
平和島~大森町 | 大森町~梅屋敷 |
梅屋敷~京急蒲田 | 八丁畷~鶴見市場 |
京急鶴見~花月総持寺 | 子安~神奈川新町 |
花月総持寺~生麦 | 神奈川~横浜 |
日ノ出町~黄金町 | 京急富岡~能見台 |
堀之内~京急大津 | 汐入~横須賀中央 |
0.9km | |
京急蒲田~糀谷 | 新大津~北久里浜 |
大森海岸~平和島 | 黄金町~南太田 |
以上の27ポイントでした。
当たり前の事やけど、人口密集地の所がほとんどです。
京急で駅間距離が最も長い所はどこ?最長何キロだ?
京急の中で最も駅間距離が長いのは2か所。
営業距離は2.8キロでした。これで京急最長なのです。
北久里浜~久里浜の駅間が長い理由
この2つの駅は同日に開業してます。
今見たら北久里浜と久里浜駅の間には、なんやかんやとありますが・・・
開通時は農地くらいしかありませんでした。
しかも2駅の間に久里浜検車区を置いたため、駅間距離が開きました。
六浦~神武寺も含め、他2キロ越えのほとんどの理由は
引用:Google Map
六浦~神武寺は三浦丘陵を超える地形で、直線で繋がってないため、距離が長くなってます。
さて、他に営業距離が2キロを超えているのは以下の6ポイントでした。
ポイント | 駅間距離 |
---|---|
京急久里浜~YRP野比 | 2.7km |
京急田浦~安針塚 | 2.6km |
杉田~京急富岡 | 2.4km |
三浦海岸~三崎口 | 2.2km |
上大岡~屏風浦 | 2.2km |
羽田第3~羽田第1・第2 | 2.0km |
このうち、三浦海岸・三崎口と羽田以外は三浦丘陵のせいといっても良いです。
京急が路線を展開している三浦海岸は、ちょっと内陸に入るとゴツゴツした地形をしてます。
そのため、どうしても地形上の理由や当時の街並みから、駅間距離が伸びてしまいました。
羽田は単純に距離があるから。
三浦海岸~三崎口は、間に民家が少なくて農地ばかりです。
なぜこんな地形に?三浦丘陵の成り立ち
引用:国土地理院地図
三浦丘陵は約2500万年前、海底に堆積していった地層でできてます。
また、富士山や箱根山の噴火によって火山灰などが降り積もった事も要因。
そいつが隆起して、陸地になりました。
2000万年前~1500万年前にかけて、何度か地層が上下に動き、完全に海底から隆起したのは50万年ほど前の事です。
ちなみにヒトが日本に住み始めたのは20万年前くらい。
ほぼ現在の地形になったのは西暦1000年頃の話です。
隆起の原因は、地震などの地殻変動や火山活動、海面の下降があります。
参考:三浦半島の歴史
京急の平均駅間距離はどのくらい?予想通り都市型の数値になった
結論からいうと、京急全体の平均駅間距離は約1.197kmでした。
この距離が長いか短いか、でいうと比較的短いと言えます。
ただそれは日本全体から比較した話であって、都市部であればいたって普通って感じ。
路線ごとのデータはこうなった
路線 | 平均駅間距離 |
---|---|
京急本線 | 1.178 |
空港線 | 0.928 |
大師線 | 0.75 |
逗子線 | 1.475 |
久里浜線 | 1.675 |
1番長かったのは久里浜線でした。
※単純平均で出しているので、偏りは無視してます
京急大師線の特徴
引用:Google Map
で、そもそも路面電車規格で作ってました。
といっても川崎~川崎大師の間ですがね。
作った当初は川崎大師への参拝客で儲かってましたが、工業地帯が発展してからは通勤路線としてもバズり、電車と徒歩で仕事に行く人の足としてよく利用されました。
あとは全て1km未満の駅間です。
京急久里浜線の特徴
これは単に田舎だからという理由です。
あまり駅をボコボコ置いたらコストがかかりすぎるから。
逆に堀ノ内~北久里浜は1km未満と短め。
久里浜の中心街まではまだマシで、そっから先の三崎港までのルートが田舎で、66.4%がその過疎エリアに入ってます。
そゆことで、京急の路線の中では1番平均値が高かった。
京急空港線の特徴
空港線は羽田外の所は全部1km以下で、最低が0.7でした。
この路線もわりと古くて、穴守稲荷のアクセスルートとして作られました。
後になって空港の設置が決まり、空港アクセス線に。
空港って超巨大施設なんで、一部だけですが駅間が長くなってます。
京急逗子線の特徴
引用:Google Map
逗子線は金沢八景から逗子・葉山駅の5.9kmで駅は4つと少なめです。
他のポイントも1kmオーバーと言う事もあって、京急内では2番目にスカスカな路線です。
まぁこれは三浦丘陵のせい・・・で片付きます。
京急本線の特徴
基本的に市街地を通っているんで、マジで駅間距離が短い。
1kmを超えても1.5kmを超えない所が多く、快特の前面展望を倍速で観てたらあっちゅー間に2、3駅を通過してしまうくらいの駅間です。
京阪の土井・滝井・千林のような区間はありませんが、全体的に駅間が短くなってます。
部分的には地形の関係で駅が離れてる所もありますけどね。
港区・品川区・大田区・川崎市・横浜市・横須賀市と、東京から神奈川東部のええ所を貫いているんで、駅を置けばおくほど沿線の利用シェアを取れます。
通ってるエリアの事を考えたら、1.178kmは普通の事ですな。
まとめ:京急の駅間距離データは、こうなった
京急の駅間距離最長は2.8kmで、六浦~神武寺と北久里浜~京急久里浜。
最短距離は0.5kmで、青物横丁~鮫洲、神奈川新町~京急東神奈川、鈴木町~川崎大師の3か所でした。
京急全体の平均駅間距離は、1.1974kmとなりました。
ちなみに近鉄は1.7ほどですので、それに比べたら短めですね。
まぁ人口密集地を結構通っているんで、短めなんだろうなとは思ってました。
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